
スピニングリール選びを複雑怪奇にしている要因の一つ「番手」。数字が小さければ小さいリール。数字が大きければ大きいリール。それはわかる。では、2000とC2000の違いは?3000MHGと4000は何がどう違う?そのあたりの解説をしたいと思います。
実は、リールの番手が釣りの成功率に大きく関わっているのを知ってました?
小さすぎる番手を選ぶと…
→ ラインキャパが足りず、大物とのファイトでラインブレイク…!
→ 巻き取りスピードが遅く、ルアーアクションが不自然に…!
大きすぎる番手を選ぶと…
→ リールが重すぎて、長時間の釣りで腕が疲れ切る…!
→ 軽量ルアーの操作性が悪く、釣果が下がる…!
「番手なんてどれでもいいや」と適当に選んでしまうと、せっかくの釣行が台無しになってしまう可能性も…!でも、大丈夫!ここでは、スピニングリールの番手の違いと用途別の正しい選び方を徹底解説!
スピニングリールの番手ごとの特徴と違い
釣りの種類ごとに適した番手の選び方
魚種別・ロッド別の最適な番手早見表
初心者が失敗しない番手選びのコツ!
「番手選びって難しそう…」と思っているあなた!このガイドを読めば、あなたに最適なスピニングリールの番手がすぐに見つかります!
「適切な番手を選んで、快適な釣りを楽しもう!」
スピニングリールの番手とは?基礎知識を解説!
「リールの番手って何?」「2500番や4000番って何を意味するの?」
そんな疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、スピニングリールの番手とは「リールのサイズ」を表す数字です。
番手が大きくなるほど、リールのボディやスプールが大きくなり、糸巻き量やパワーが増します。
ここでは、スピニングリールの番手の基本概念や、各番手の特徴をわかりやすく解説 していきます!
スピニングリールの番手の基本概念
番手の数字が大きいほど、リールも大きくなる!
スピニングリールの番手は、リールのサイズや糸巻き量の目安 を示しています。
例えば、1000番は小型リールで軽量ルアー向き、4000番は大型リールでパワーフィッシング向き という具合です。
リールの番手を知ることで、最適なサイズを選べる!
小さな番手(1000番~2500番) → 軽量で操作性が高く、ライトゲーム向き!
中型番手(3000番~4000番) → バランスが取れた万能サイズ!
大きな番手(5000番以上) → 糸巻き量が多く、大型魚狙いや遠投向き!
スピニングリールの番手は「ボディ+スプール+ギヤ比」
私の知り得る、シマノのスピニングリールの1000番から4000番に限った話をします。ボディサイズは3つと想像します。
- 1000番ボディ
- 2500番ボディ
- 4000番ボディ
それが基本で、つぎにスプール、ローターの大きさの違いがあり、最後にギヤ比の違いがあります。
ボディの大きさは自重で判断
スピニングリールのボディの違いは、スペック表の自重で判断するといいと思います。

こちらは、シマノのミラベルのスペック表になります。赤枠内が1000、C2000S、C2000SHGと並んでますが、180g前後の自重ですので、ボディサイズは同じと想像します。1000番と2000番の5gの差は、1000番の方がスプールが小さいためだと思われます。
ちなみに、番手の左側に書かれた「C」は、コンパクトボディの意味です。上記の場合、2000番でもボディは1000番のコンパクトボディだよ、という解釈でいいかと思います。
2500からC3000までは205gですので、こちらも同じボディサイズと考えていいでしょう。C3000は、ボディが2500番で糸巻量が3000番のスプールを搭載していると想像できます。
ボディサイズが大きければメインギヤを大きくでき、楽に巻き上げることができます。特に流れのある釣り場では、その影響は大きいです。
個人的には、スピニングリール選びではボディサイズを一番に考えるのた大事だと思います。
スプールの大きさは糸巻き量で判断
スプール径は糸巻量で判断しますが、番手の右側の文字「S」「M」でも、ある程度判断できます。「S」は浅溝の意味、「M」は浅溝とノーマルの中間でミディアムのこと、文字なしはノーマルで溝の深さは一番深いです。
ボディサイズと使いたいラインの組合せがマッチしたスプールを選ぶのが大事です。PEラインを使用するときに、どうしても溝が深くてスプール際まできっちり負けない場合は、スプールに下巻きをするか、エコノマイザーを使うといいでしょう。
最後にギヤ比を確認
ギヤ比は、スペック表のギヤ比を見ればわかりますが、番手の最も右側の文字「HG」「XG」でも判断できます。「HG」はハイギヤの意味、「EX」はエクストラハイギヤの意味、文字なしはノーマルのギヤ比となります。
最近のルアーフィッシングでは「HG」が主流になりつつありますが、海で青物を狙うときなどは、ルアーの早巻き、早く回収するために「XG」の出番が多くなります。
当然ですが、ギヤ比が高くなるのつれて巻き上げ感は重くなります。
番手ごとの特徴と違い
番手ごとの用途を理解すれば、釣りがもっと快適に!
スピニングリールの番手は、用途やターゲットに応じて適したサイズが異なります。
番手 | 用途 | 対象魚 |
---|---|---|
1000番~2000番 | ライトゲーム・渓流・アジング | アジ、メバル、トラウト |
2500番~3000番 | シーバス・エギング・チニング | シーバス、チヌ、ヒラメ |
4000番~5000番 | ショアジギング・サーフ | ヒラメ、青物、マゴチ |
6000番以上 | 大型青物・オフショア | ブリ、ヒラマサ、マグロ |
細分化した理由はユーザーニーズ
それにしても、なぜここまでリールの番手の種類が細分化したのでしょう。それは、我々ユーザーの釣り方が変化してきたからです。
昔のスピニングリールは、単純に番手の違いがサイズの違いでしたが、早巻きテクニックが流行ればハイギヤ、エクストラハイギヤが、PEラインが流行れば浅溝スプールが要求され、それに答える形でメーカーが対応してくれた結果でしょう。また、ロッドやリールの素材の変化で年々軽量化されたのも、番手が細分化した要因の一つでしょう。
番手の細分化がリール選びを難しくしていますが、逆を言えば、気持ちよく釣りができようにアジャストしやすくなっているのです。バランスの取れたタックルで釣りが楽しくなるように、正しい知識を身に着けてリールを選びたいものです。
番手の基本を理解して、最適なリールを選ぼう!
スピニングリールの番手は「リールのサイズ」を表す!
数字が大きいほど、リールのボディや糸巻き量が増える!
用途に応じた番手選びが釣果に大きく影響する!
番手の違いを理解すれば、あなたにピッタリのリールを選ぶことができます!
釣りの種類別!最適なスピニングリールの番手選び
「スピニングリールの番手ってたくさんあって、どれを選べばいいの?」
「釣りの種類によって番手を変えたほうがいいの?」
こんな疑問を持っている人も多いはずです。
結論から言うと、釣りの種類によって適した番手は異なります!
エギングやシーバス釣りには2500番~3000番、ショアジギングには4000番~5000番、ライトゲームには1000番~2000番が最適です。
ここでは、釣りの種類別に最適なスピニングリールの番手を詳しく解説 していきます!
エギングに適した番手とは?
エギングには「2500番~3000番」が最適!
エギングは、イカを狙うルアーフィッシングの一種で、軽いエギを操作しやすい軽量なリールが適しています。
そのため、エギングには2500番~3000番のスピニングリールが最適です。
エギングに大きすぎる番手はNG!
2500番なら軽くて疲れにくい!
3000番なら巻き取りスピードが速く、手返しが良い!
4000番以上だと重すぎて、長時間の釣りがしんどい…!
2500番リールでエギングが快適に!
4000番リールを使うと…
リールが重く、長時間のシャクリがつらい!
細かいエギのアクションがしづらい…!
そこで2500番リールなら…
軽くて操作性抜群!長時間の釣りでも疲れにくい!
エギのアクションが細かくできて、イカのヒット率UP!
エギングには2500番or3000番がベスト!
シーバスフィッシングにおすすめの番手
シーバスには「3000番~4000番」が最適!
シーバスフィッシングでは、遠投性能と巻き取りスピードのバランスが重要!
そのため、シーバス狙いなら3000番~4000番のスピニングリールが適しています。
シーバス釣りでは遠投性能とドラグ力が重要!
3000番なら軽量ルアーの操作性が良い!
4000番なら遠投しやすく、大型シーバスにも対応可能!
3000番→4000番に変えたら釣果アップ!
3000番リール(PE1.2号)でシーバスを狙っていましたが…
70cm超えのシーバスをかけたときにドラグ性能が足りなかった!
ナイトゲームで飛距離が足りず、ポイントに届かない…!
4000番リール(PE1.5号)なら…
飛距離が伸びて、ポイントまでしっかり届く!
ドラグ性能が向上し、大型シーバスも安心してやり取りできる!
シーバス狙いなら、3000番 or 4000番のリールがベスト!
ショアジギングで使うべき番手は?
ショアジギングには「4000番~5000番」が最適!
ショアジギングでは、重めのメタルジグを遠投し、大型魚を狙うため、パワーが求められます!
そのため、ショアジギングには4000番~5000番のスピニングリールが適しています。
ショアジギングはパワーと糸巻き量が重要!
4000番ならバランスが良く、汎用性が高い!
5000番なら青物狙いに最適で、大物にも対応可能!
4000番→5000番に変えたら青物キャッチ成功!
4000番リール(PE2号)でショアジギングをすると…
大きなブリがかかったときにドラグ力が足りずバラシ…!
PE2号だと強度がギリギリで、ヒット後のやり取りに不安が…!
5000番リール(PE3号)なら…
ドラグ力が強化され、大型青物も安心してキャッチ!
太いラインを巻けるため、切られるリスクが減少!
ショアジギングなら、4000番~5000番のリールがベスト!
サーフフィッシングに最適な番手選び
サーフには「4000番~5000番」が最適!
サーフフィッシングでは、遠浅の海で広範囲を探るため、遠投性能が重要!
そのため、サーフでは4000番~5000番のスピニングリールが適しています。
サーフでは遠投性能と糸巻き量が大切!
4000番なら軽量で操作性が良く、ヒラメ・マゴチ狙いに最適!
5000番なら遠投性能が高く、青物狙いもOK!
サーフフィッシングで4000番→5000番に変更!
4000番リール(PE1.5号)でサーフゲームをすると…
ヒラメ狙いには良いが、青物がかかるとドラグが滑る!
PE1.5号では強度が不安…!
5000番リール(PE2.5号)なら…
遠投性能がUPし、より沖のポイントを狙える!
大型青物にも対応可能になり、釣果UP!
サーフでは4000番~5000番のリールがベスト!
釣りの種類に合った番手を選ぼう!
エギング:2500番~3000番!
シーバス:3000番~4000番!
ショアジギング:4000番~5000番!
サーフフィッシング:4000番~5000番!
これで、釣りの種類別に適した番手がバッチリ分かりましたね!