サクラマスロッドを選ぶ

釣り場や釣り方にマッチしたサクラマスロッドを選ぶ

知る人ぞ知る釣りであったサクラマスのルアーフィッシングですが、この10年でかなりメジャーになりました。

スプーン一辺倒の釣りからミノーやバイブレーションを使うようになり、釣り方のバリエーションも増えました。 それに伴い、ラインもナイロンからPEを使うようになったりと、サクラマスタックル全般が進化しています。

ここではサクラマスロッドをご紹介します。
釣り場ごとに分類していますので、自分の釣り場にあわせて選ぶときに参考にしてください。

河口で使用するロッド

河口はシーズン初期(冬~初春)の釣り場です。
海での習性が残っているので、遡上してから時間が経った魚よりは高活性な個体が多いようです。 ルアーにもスレていませんので、ルアーに特別なアクションを与えなくてもヒットします。

ルアーはただ巻きを軸にフォールなどを織り交ぜるといいです。ピックアップ寸前まで気が抜けません。 遡上する大きい群れに当たると、連続ヒットの可能性もあります。

しかし、川幅が100m以上で水深のある場所も多く、魚の居場所を見極めるのが難しいです。 また、釣り場へのアクセスが容易であるために釣り人が多いのも難点。
一度そのポイントに入ると移動できない状況となります。

ですので、ここぞと思う場所に入ったら延々とルアーを投げ続けなければなりません。
寒さに耐え、群れが自分のルアーの射程距離に入ってくれることを信じ、ひたすらキャストを続けます。

そんな理由から、河口で使うロッドはルアーの遠投が効く9~11ftのロングロッドが必要であり できるだけ軽いロッドが体への負担が少なくてよいでしょう。

河口域でユーザーが多いロッド

中流域で使用するロッド

中流はシーズン中期~終盤にかけての釣り場です。季節的には3月~6月ぐらいでしょう。

サクラマスは遡上してから時間が経ち、幾多の困難を乗り越えたくましくなっています。 体側には婚姻色も出始める個体も多く見られ、河口や堰堤下で嫌というほどルアーを見ているので リアクションの釣りがメインになります。

主にミノーを使ってトゥイッチやジャークを繰り返しますので、その操作に対応したロッドが必要です。 9ft以上の長さになるとトゥイッチし続けるのは相当辛いので、7~8ft台の長さのロッドがいいでしょう。

ティップが柔らくバットがしっかりしたロッドであれば、キャストやルアー操作も楽です。

中流域でユーザーが多いロッド

ランドロック狙いで使用するロッド

ダム湖などのランドロックサクラをオカッパリから狙うためのロッドについてです。

ランドロックのサクラマスは回遊待ちの釣りとなります。
釣り座が高いところが多く、使用するルアーは7~14g前後のスプーンが多いです。
アクションはL~MLクラスで、長さは7ft前後のロッドがいいでしょう。

ダム湖はほぼ止水ですので、使用するラインなども細めを使うことができます。
ロッドには感度も要求されますので、軽めのロッドがいいでしょう。

アクションをあまり派手につける釣り方はしないと思います。
どちらかというとパラボリックなアクションのロッドの方がキャスティングが楽です。

ランドロック狙いでユーザーが多いロッド

PEラインをメインで使用するロッド

最近人気のPEやファイヤーラインの使用を前提に作られたロッドについてです。

PEを使う最大のメリットは、ラインの伸びが少ないため高感度であるということでしょう。
そして、ナイロンと同じ強度ならライン径を細くできるのでルアーの飛距離がアップするということです。 ルアーの飛距離がアップすれば、より広範囲を探ることができます。

デメリットとしては、ラインガイドへの糸絡みでしょう。
PEラインは張りがないので、足の高いガイドに絡みやすいのです。 PEライン専用ロッドはローライダーガイドを使用していますので、糸絡みしにくくなっています。

PEライン使用を前提に作られたロッド