サクラマス釣りの時期

サクラマスが釣れる時期とは

サクラマス釣りのシーズンは、サクラマスが川に遡上している時期ということになります。
地域によりばらつきがありますが、およそ1月から7月ぐらいまででしょう。

サクラマスは、間違いなく1月ごろから遡上を開始し産卵が始まる10月ごろまでは川にいます。
ですが8月ごろから産卵までの間、卵を成熟させるためにまったく姿を現さない時期があるようです。

また、初冬ぐらいから遡上を始める個体もいるようです。
つまり、数の差はあれサクラマスはほぼ1年中川にいるようです。

ここ数年、北海道などでにわかに注目を集めている「海サクラマス」は、もっと早い時期から釣れます。
こちらは川に遡上するために海で待機している個体ですので、シーズンは12月ごろからとなります。
道南あたりでは3月ごろが最盛期といわれており、5月の連休前までは釣れるようです。

シーズン初期の釣り場

1~2月ごろのシーズン初期は、多くの個体が遡上を開始するため河口付近に集まります。

河口のどこに居るのかというと、地形や障害物によってできた流れの淀みに居ます。
堰などがある場所は堰の下に集まります。テトラがある場所はその周辺です。

サクラマスは、遡上中は常に流れを意識しているはずです。
遡上には体力を使いますので、表層や流芯の流れの速いところを避けて遡上しているようです。
川底付近の流れが淀むところを探しながら移動しているようです。

河口の釣りの難しさは、川幅が広くてサクラマスの居場所が絞れないことです。
釣具店などから実績ポイントを教えてもらい、釣れると信じてひたすらキャストしましょう。
河口では大潮のときに魚が多くヒットするようですので、頭の片隅に入れておくといいでしょう。

シーズン中期の釣り場

3~5月ぐらいになると、サクラマスは河口から中流域と広く分布するようになります。
サクラマスの遡上の時期は、個体によってかなりばらつきがあります。

早い個体は1月ぐらいから遡上を開始しますが、一般的には鮎と同じ時期に遡上してくるようです。
遅く遡上する個体もいて、それらは台風などの大水を利用して一気に遡上するといわれています。

中流域は、河口に比べると川幅も狭く水量が少ないです。
そのため、外敵から身を守るために普段は淵などの水量の多い場所に身を潜めています。

淵に居るのは水量が多いという理由だけではなく、「湧水が湧いている」からです。
湧水が湧く場所は水温が一定ですのでサクラマスにとって居心地がいいのです。

5月頃になると、日中ではチャラ瀬で水温が20℃近くまで上がる場所もあります。
そういう高水温の場所よりも、湧水の湧く場所は水温も安定して居心地がいいというわけです。
ちなみに、サクラマスの住める水温の限界は22~23℃といわれています。

日中は水温の安定した日陰の場所から、夜や早朝になるとカケアガリ付近に移動するようです。
サクラマスの中には夜に移動する個体もおり、その準備のためカケアガリに付くようです。

増水後の平水に戻るタイミングでは、深瀬にサクラマスが集まります。
これらは遡上中の個体のようで、テトラや大石などに付いていることが多いようです。